看護師の休日日数と医療施設による違い

看護師は多忙だからこそ、就職の際に休日日数を考慮することが大切だ。また、仕事とプライベートのバランスも考えなければならない。
看護師の平均的な休日は、1か月だと6日~9日、年間では111日だといわれている。しかし、休日の形態は病院によって様々で、年末年始や夏季の休暇、特別休暇などの有無によって、休日日数に年間で20日間もの開きが出てしまうこともある。また、休日日数だけでなく、休日の実質を見る必要もある。
病院の勤務時間には二交代制と三交代制があり、シフト制になっている。三交代制の場合準夜勤は16時~0時30分であり、そのまま翌日が休日となって次の日は日勤である。深夜に勤務が終わるため、この部分の休日は体を休めることが難しくなる。

施設ごとの休日日数は、大学病院や国立の病院では年間平均125日となっている。有給休暇の取得も容易だが、病床数の多さから病棟に勤務すると多忙になる可能性がある。一方、休日に欠席できない研修会や研究会が入り、休日出勤が多くなる。

クリニックは医療法上の「病院」の定義から外れる入院設備のない医療施設で、「診療所」や「医院」など名称はそれぞれの機関に一任されている。
クリニックの年平均の休日日数は104日~108日である。週末が休みのクリニックが多いが、休日の決め方は経営者次第なので、就職の前に自分の希望の沿っているかを確認することが大切だ。

保育園の看護師の年間平均休日日数は120日で夜勤や残業もなく、カレンダー通りに休むことができる。病院のような高いスキルが求められない代わりに給料は安く、募集も少ないので、狙って就職するのは困難かもしれない。